結社の自由/NOといえる心理

 デスマさんの「処分について」というエントリですが、全心協会員の倫理規程違反に対する疑義に関しては全く同感です。相互に感情的な反発があるのもその通りでしょう。ただ引っかかる部分もあります。


 むしろ話が出ただけで、実行はされていないわけですから、
今回の判断は、(事実であったとしても)臨床心理士会の良識を示すものだと思います。
 ここらへんの感覚が僕とはずいぶんずれがあるのですね。
 国会が非公開で臨床心理士の国籍剥奪法を審議したとして(凄い仮定ですが)、それが否決されるのはまあ当たり前。剥奪される側に立ったら、誰が法案提出の主体になったか、どのような議論がなされたかを確認し、そんな異常なことが起こらないために何らかの行動を起こす必要があるのではないでしょうか。

 また、全心協の「圧力」という件もよくわからないのです。憲法では結社の自由、思想、信条の自由も保障しています。経営者であるからといって、自分の所属する団体の活動を行ってはいけないということにはなりません。それが、上司という立場を利用して、勧誘に従わない場合に不当な処遇を与えるということになって初めて不法性が現れるというものです。そういう事実があったというなら不当な圧力という表現もわかるのですが、会員の勧誘程度で圧力というのはよくわかりません。勧誘されてもきちんと自分の信条を伝えて断るくらいはしましょうよ。