カップルと家族のカウンセリング/チャールズ・J・オリーリ


内容(「BOOK」データベースより)
人間は関係的存在であり、孤立して生きることは極めてむずかしい。身近な家族や親しい人々との関係や心の脈絡が、問題の発生にかかわるだけでなく、解決を支援する絆となることが理解されるようになった。本書では、最近の潮流にそって、家族療法やカップル・カウンセリングを「関係療法・関係カウンセリング」と総称し、その基礎理論と支援の進め方について、長年の臨床経験に基づいて簡潔に解説している。

内容(「MARC」データベースより)
最近の潮流にそって、家族療法やカップル・カウンセリングを「関係療法・関係カウンセリング」と総称し、その基礎理論と支援の進め方について、長年の臨床経験に基づいて簡潔に解説する。
目次
第1章 関係カウンセリングとパーソン・センタード・アプローチ
第2章 カウンセラーが関係カウンセリングを敬遠する理由
第3章 家族療法のテーマ
第4章 関係カウンセリングの6条件
第5章 関係療法の準備
第6章 関係カウンセリングを始める
第7章 関係カウンセリングの中期
第8章 関係カウンセリングを終わるには
第9章 カップル・カウンセリング
第10章 ある家族との臨床経験

 2002年と比較的最近の書籍ですがすでに絶版の模様。amazon マーケットプレイスで16800円!。そんなにだすくらいなら原書を買った方がよいと思います。
 パーソン・センタード・アプローチからみたカップル&家族カウンセリング。著者は関係カウンセリングと呼んでいるようです。
 パーソン・センタード・アプローチとカップル&家族療法って水と油のような気がしますが、いちおうナラティブ・セラピー、外在化などの家族療法の流れも押さえているようです。カップル&家族療法といっても著者はコンバインド・セラピーを基軸にしているらしく、一般の家族療法とはまた雰囲気がかなり違うみたいです。
 ただ、読了後もいまひとつその関係カウンセリングの全体像が見えてきません。
 ひとつには翻訳上の問題も。学生が各章を担当して、監訳者が朱を入れているようですが、できばえは残念ながら下訳レベルです。
たとえば、p.172 に「陽気なカップルのゲイルとフレッドは」とあって脱力。もちろん原文は a gay couple なんでしょうが・・・

  • p.53 ナザン・アッカーマン → ネイサン・アッカーマン

カップルと家族のカウンセリング―パーソン・センタード・アプローチ
カップルと家族のカウンセリング―パーソン・センタード・アプローチチャールズ・J. オリーリ Charles J. O’Leary 岡堂 哲雄

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