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これも「〜の経験」もの。「〜の経験」がつくと良書が多いかも。「ビオン臨床入門」の著者で精神分析家のネヴィル・シミントンがタヴィストック・クリニックで行った30回のレクチャーをまとめたもの。メスメルの動物磁気から、フロイト、アブラハム、ジョーンズ、フェレンツィ、ユングなど古典的な精神分析運動を最初の20回で、最後の10回でフェアバーン、クライン、ビオン、バリント、ウィニコットといったイギリスの対象関係理論を取り上げています。
内容(「MARC」データベースより)
精神分析とは2人の人間のあいだに生じる、深い情緒的経験である-。タビストック・クリニックで行われた30回の連続講義記録。面接室の中の雰囲気を、日常語を駆使して伝えようとしたユニークな試み。目次
背景の説明
1 精神分析―真実の僕
2 精神分析における洞察と感情
3 意味の科学としての精神分析フロイトの発見
4 ダーウィンの信奉者、および物理主義的伝統の基礎を築いた人物としてのフロイト
5 フロイトと、メスメルの催眠運動
6 ロマン主義者フロイト
7 フロイトの自己分析
8 フロイトによる夢の理解
9 フロイト以降の夢研究の発展
10 転移の臨床的重要性
11 フロイトの本能論
12 フロイトの本能論 その2
13 局所論的モデル
14 構造論的モデル
フロイトの同時代人たち
15 カール・アブラハムと性格形成
16 アーネスト・ジョーンズの象徴理論
17 象徴に関するその他の思想
18 フェレンツィ―忘れられた革新者
19 フロイトとユングのあいだの友情の断絶
20 ユングの理論
より深い理解へ
21 精神病、そして精神分析の発展におけるその重要性
22 フェアバーン
23 フェアバーン その2
24 メラニー・クライン
25 メラニー・クライン その2
26 ビオンの思考における経験から学ぶことと自由について
27 思考作用についてのビオンの理論
28 マイケル・バリントの仕事
29 ウィニコット
30 最終講義
シミントンはその後、オーストラリアに移住して、まだ現役で活躍中のようです。
- p.325 索引 真実 6,317 → 6,13,317 感動した表現「けれども真実は、分析家と患者のあいだに、クライン派と古典的フロイト派のあいだに、フロイト派とユング派のあいだに、精神分析と社会学のあいだにあります」が検索できなかった。
分析の経験―フロイトから対象関係論へ | |
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