絵が語る秘密―ユング派分析家による絵画療法の手引き グレッグ・M. ファース Gregg M. Furth 角野 善宏 日本評論社 2001-06売り上げランキング : 60976Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 はじめてのアートセラピー 自分を知りたいあなたへ 答えは子ども…

哲学的視点からユング理論を整理。いま、なぜユングか―「元型」論と現代佐藤 正衞 雲母書房 2005-12売り上げランキング : 363118Amazonで詳しく見るby G-Tools

一般向けのユング心理学入門書。著者は精神科医でユング研究所に留学経験あり。心を読み解くユング心理学―生きにくい時代を生きるあなたに船井 哲夫 ナツメ社 2005-04売り上げランキング : 431526Amazonで詳しく見るby G-Tools

死を前にした子どもたちの描く描画。カラー図版が別冊になっていて、翻訳出版までには多くの苦労があったことを想像させる。筆者の主張は、死を前にした子どもたちが病状や死期をも予言するような絵を描くということ。大昔にテレビの｢特ダネ登場！｣(?)かなん…

編者の前著である『夢の分析』で取り上げた事例の夢を素材に、編者の理解に加え、4人のセラピストが対談形式で解釈を加えたもの。 夢の素材は共有されているけれど、事例の具体的な流れや詳細に関しては対談の中で部分的に明かされる。『夢の分析』で事例の…

健常者と統合失調者､ヌミノース体験と幻覚妄想の事例を比較検討し、宗教のみならない心理臨床的接近を試みる。 目次 第１章 本研究の問題と目的（本研究の目的；無意識について ほか） 第２章 西洋人と日本人のヌミノース体験（記述調査と体験項目分類表から…

なぜか夢分析って男性セラピスト／女性クライアントという組み合わせが多いような気がします。 超越性って言葉が出てくると、なんだかセラピストが神官のような気がして、クライアントより超越的なもののほう見てるんじゃないの・・・という気がしてきて苦手…

訳は講義で輪読したレジメをちょっとてなおししたという感じ。下訳レベルで誤訳満載です。"psychoanalyst" は医師でない人もいますから、「精神分析医」は不適切。 フロイト派カウンセリングにおいて定まった実習もなければ、実際、定まった理論もない。(p.2…

昔の合宿形式のエンカウンター・グループで「トイレはどこですか？」と聞かれたときに、「トイレに行きたい気持ちなんですね」と感情を明確すべきかどうかで大議論になったという笑うに笑えない話が載ってました。カウンセリングの枠組み氏原 寛 ミネルヴァ…

まあすごい勢いで本を量産中の齋藤先生のユング入門。実は僕も大学院は同じ研究科(専攻はもちろん違いますけど・・・)。教育学部なのにまわりに教職をとっている人があんまりいなかったり(ゼロ免なんて言葉は卒業後ずいぶん立ってから知りました)、理系から…

偏食・拒食症・夜尿など子どもの事例をユング派の視点から。現実的な関わりより、内的心理的な関わりの方が重要(とまで断言はしてないけど、そういうほのめかし)という筆致は気にかかる。時には、現実的な関わりの方が有効な場合もあるんじゃないか。ようは…

内容（「BOOK」データベースより） 箱庭療法のセラピストは、他の心理療法のセラピストより受動的で、ただ箱庭につき合い、見ているだけに過ぎないように思われがちである。しかし、箱庭を見守っているときのセラピストの内界の動きは、直接箱庭に関与しない…

内容（「BOOK」データベースより） 膨大な夢の聞き取りのなかから、20~70代の女性の印象的な夢体験を収録。女性の人生における重要なテーマがいかに夢に現れ、それが、生きる上でどう糧となるかを教えてくれる書。夢が無意識というカンバスの上の絵の具とな…

【購入数】★★★ 内容（「MARC」データベースより） 精神分析とは2人の人間のあいだに生じる、深い情緒的経験である-。タビストック・クリニックで行われた30回の連続講義記録。面接室の中の雰囲気を、日常語を駆使して伝えようとしたユニークな試み。 目次 背…

【購入数】★ ひきこもる思春期女子の母親面接を例にして、「ダンス・ダンス・ダンス」「海辺のカフカ」「ノルウェイの森」などの村上作品を心理療法的に読み替える。思春期をめぐる冒険―心理療法と村上春樹の世界岩宮 恵子 日本評論社 2004-05売り上げランキ…

現富山大学保健管理センター助教授、心療内科医の著者によるユング派のアプローチによる癌患者の心理的サポートの実践の記録です。癌患者の描画も納められています。 自分などもセラピーをやるときにやっぱり「変化」を目標にすることが多いわけですが、難病…

大学の紀要に川嵜克哲さんの著作「夢の分析」で扱われている夢を精神分析的視点から考察するという論文を書きました。pdf形式(約1MB)でよろしければ、臨床系大学院在籍者または臨床家の方で希望者にお送りします。希望者は、お名前と所属を記載の上、gcd0022…

学習院大学の川嵜先生の夢に関する一般向けの書籍です。「天才 柳沢教授の冒険」の夢解釈が面白いですね。マンガを読み返したくなりました。夢の読み方 夢の文法川嵜 克哲 講談社 2000-09売り上げランキング : 244,449Amazonで詳しく見るby G-Tools天才柳沢…

p.62 こざわへいさく → こさわへいさく Key Words 阿闍世コンプレックス 河合隼雄著作集 (第2期3)河合 隼雄 岩波書店 2002-07売り上げランキング : 375,787Amazonで詳しく見るby G-Tools

【購入数】★ 河合先生の本を読むのは十数年ぶりでしょうか。隠れキリシタンの書いた日本化されたバイブルの話が面白かったです。 Key Words 天地始之事、隠れキリシタン 物語と人間の科学河合 隼雄 岩波書店 1993-07売り上げランキング : Amazonで詳しく見る…

【購入数】★ ユング派の立場からアニメのヒロインを分析しています。 エヴァンゲリオンに関しては、去勢をキーワードに分析しています。去勢されたゲンドウの死がシンジくんを精神崩壊から救っている、って本当かな？ また著者は映画版、最終シーンのアスカ…

講演をベースにしているので、話はわかりやすいですね。比較神話学みたいになっているので、日本神話への焦点付けがいまひとつ薄いのが残念。 イザナギのイザナミからの「魔術的逃走」はイザナギがイザナミを殺したから、という説は面白いけれど、そしたらイ…

【購入数】★ ユング派からみた夢の分析。対象関係論的に見たらこうだなぁという連想がいろいろ巡りました。心理臨床学研究でも松木−大場論争というものがありましたが、精神分析的視点から言うと、どうしても転移のことが問題になりますね。ちらっとだけ書け…

フロイト、ユング、クライン 〜境界のない場〜 精神分析と分析心理学に関する論文 ユング派の分析家の論文集。タイトルにあげられているほどクラインにさかれているスペースは多くない。むしろメルツアーの方が多く取り上げられている。"New Directions In p…