もの想いと解釈/T.H.オグデン

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内容(「BOOK」データベースより)
前著『あいだの空間―精神分析の第三主体』でオグデンが提示した「第三の主体」を含むパラダイムは、実際の精神分析的臨床からみれば何ら奇抜なものではなく、むしろ今日に至る精神分析の発展(それはまた本質への遡及の試みの歴史でもある)が生み出した必然であるように思える。本書『もの想いと解釈』は、前著で示されたパラダイムの上に、「もの想い」を転移‐逆転移の理解に用いる視点をさらに推し進めて、これを精神分析技法のひとつの軸として位置づけ、多くの事例記述を示しながら、倒錯の理解や技法の再考への提言を行っている(訳者解題より)。

内容(「MARC」データベースより)
前著「あいだの空間」で示されたパラダイムの上に、「もの想い」を転移-逆転移の理解に用いる視点を推し進め、精神分析技法のひとつの軸として位置づけ、多くの事例記述を示しながら、倒錯の理解や技法の再考への提言を行う。

目次
第1章 精神分析の技芸について
第2章 「生きていること」と「死んでいること」:その形を分析する
第3章 分析の倒錯的主体
第4章 プライバシー、もの想い、そして分析技法
第5章 夢の連想
第6章 もの想いと解釈
第7章 精神分析における言語の使用について
第8章 聴くということ:3つのフロストの詩

 「体験の兆すところ The Primitive Edge of Experience」より先に出てしまいました。まだ読みかけですが、オグデンの文学的素養が発揮されていてすばらしいと思いました。
 訳者の大矢泰士先生は東大で同期。精神分析不毛の地、東大ですが、脇谷さんが「メルツァーの精神分析論考」を訳し、大矢君はオグデン、みんながんばってますね。
 大矢君はしびれるギターを弾く人なのですが、訳文もばっちり仏文の香り漂っていてしびれすぎ。精神分析系で安心して読める訳文に出会えるのがうれしいです。
 これまたお薦め。
もの想いと解釈―人間的な何かを感じとること
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