さよなら「病んだ」子どもたち 「子どもと暴力/山崎晃資 編」

 タイトルは「子どもと暴力」だけど、扱っている対象はもっと広くて性虐待、薬物非行、売春、カルト宗教、離婚、スクールカウンセリングなどなど。
 佐藤紀子先生は日本の性虐待問題に関してはパイオニアだったなと改めて思う。藤岡淳子先生の「少女売春」、高橋祥友先生の「子どもと自殺」はまあ他でも書いてることだけど手堅い。
 自分たちのこと差し置いて最近の子どもは病んでるみたいなこと書く人が結構いるのは嫌な感じ。現代の子どもは現代に特有の問題に直面している。でもそんなのどの時代だって同じじゃないの?

子どもと暴力
子どもと暴力山崎 晃資

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