フロイトの発言とされる「愛することと働くこと」

 伊藤良子先生編著の『臨床心理学』読んでいたら、田畑洋子・治先生の章でフロイトの言葉「愛することと働くこと」が引かれていた。ひっかかったのが、問いの部分。田畑夫妻によれば問いは「大人になるとは?」と問われたときの答えが「愛することと働くこと」であるという。自分の記憶では「人生にとって大事なこととは?」だったような気がしたので、ググってみると、答えの部分の「愛することと働くこと」は同じなんだけど、質問の部分が「大人になるとは?」「健康な人間にできることは?」「健康とは?」「人生で一番価値のあることは?」「人生の目的は?」「あなたの(フロイトの)人生で最も価値のあることは?」「人生の目的とは?」「精神分析とは?」とまあみなさんいろんなことを言っている。Wikiquote でみてみたら、"Love and work are the cornerstones of our humanness."(愛することと働くことはわれわれの人間性にとって重要なものだ)という発言は出典不詳なので掲載しないとあった。ほんとうはどうなの?