「マンガ精神分析学入門/アイヴァン・ワード オスカー・サラーティ」

 イギリスの本なので例によって「マンガ」というよりは「イラスト」です。
 結構マイナーな分析家のこともとりあげていて、かつ文字情報が少ないので入門と言うには高度かもしれません。
 訳はシャーロキアンで有名な小林司氏ですが、やや細部に配慮が足りないようです。Psychoanalystを「精神分析医」と訳したせいで、クリストファー・ボラスも「精神分析医」になってしまい、さすがにおかしいと思ったのか、ロイ・シェイファーは「指導心理学分析医(training analyst?)」として、よけい変になってしまいました。「ジーン」・ピアジェ、カール・「ギュスタフ」・ユング、など固有名詞表記も甘いです。

マンガ 精神分析学入門 (ブルーバックス)
マンガ 精神分析学入門 (ブルーバックス)オスカー・サラーティ

講談社 2010-01-21
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