ロジァーズ再考/氏原寛・村山正治編

 もともと私もロジャーズ派の教育を受けているので、(そのわりに勉強していないけれど)やっぱりロジャーズはふりかえっておきたいひとりです。
 だけどなぜタイトルが「ロジャーズ」でなくて「ロジァーズ」なんだろう。アマゾンで検索して見つからないのでおかしいと思ったら、表記が違うのでした。時代背景もあるのかもしれないけれど、「クライエント」中心療法っていうのも、「クライアント」とはあんまり書かれない。でも、それはあえて「患者」じゃなくて「顧客」だといったロジャーズの反骨心があんまり生かされないと思うのだけれど。もっともコンピュータ世代はクライアントというとサーバの対義語と思ってしまうかもしれないけどね。

氏原論文


ただカウンセラーがしばしばクライエントよりもクライエントを理解していることがありうるので
 うーん、そんなことがあるのだろうか、と思ってしまいます。

畠瀬論文

 1967年、ロジャーズはロサンジェルスカトリック女子学園、イマキュレート・ハート・システムにエンカウンターグループを導入し教育改革に乗り出した。が、プロジェクトに参加しなかった管理者からの批判が強く、教育改革に参加した修道女は全員解雇。中学、高校、大学は閉鎖された。

堀論文


私はこのような考えのもとに、ロジァーズから出て、彼を超えようとしている。
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ロジァーズ再考―カウンセリングの原点を探る
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