氏原先生も今年で御年80歳。長いカウンセリング歴を振り返りつつ、心理職のあり方、行く末について書かれている。
「心理臨床学」って概念が倒錯的だということは何度も書いてきた。氏原先生とそこは同意見です。
でも「臨床心理行為」ってどうだろうか。医行為と対比するために無理矢理作ったという感じが否めない。医療心理師に対抗して臨床心理士の議連をつくったみたいな感じで。あるいは医師の時給を超えるようにと設定したスクールカウンセラーの時給みたいな感じで。
セラピストがいるだけ、医師でもサイコロジストでもソーシャルワーカーでも同じ。だけど心理職はそれを専従でやりますよ。質で勝負しますよ、でいいと思うんだけど。
カウンセリング実践史 (日本の心理臨床1) | |
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