映画

「映画でにぎりっ屁/榎本俊二」

「ゴールデン・ラッキー」など不条理ギャグのマンガ家、榎本俊二による映画評論マンガ。榎本氏の映画好きがよくわかる。 取り上げられている映画は「マトリックス」とか「スターウォーズ」くらいしか見たことなかったけれど、おもしろかったです。映画でにぎ…

「映画が私を変えた: 『追悼のざわめき』&小人症の妹/河添 まみこ 安岡 卓治 河添 晋一 浅田 トモシゲ」

大学生の頃に「追悼のざわめき」という映画を見た。女性連続殺人犯の青年が主人公で、その青年は殺した女性の体を切り刻んでマネキンに埋め込み、ついには妹とも交わった上に殺すというサイコ・ホラー・ブーム以前にサイコ・ホラーしていた作品だった。その…

「ゴダールと女たち/四方田犬彦」

女に振られる才能をもった天才監督ゴダールを四人+一人の女優との接点からみなおすエッセイ。 アンヌ・ヴィアゼムスキーって作家になったんだね。 岡崎京子の描いたジーン・セバーグとアンナ・カリーナのイラストと著者との交流を読むだけでも読む価値ある…

「東映ピンキー・バイオレンス浪漫アルバム/杉作J太郎 植地毅」

世代的にはこういう映画は見てないんだけど、それでもポルノ映画のポスターが街には貼られていましたよね。 なんともアナーキーなB級ピンキー・バイオレンス映画。熟読するほどのファンではないですけど、写真眺めるのは楽しいですね。 結構、土方巽とか映画…

クローネンバーグがシュピールライン、ユング、フロイトの登場する映画を監督したようです。

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『気狂いピエロ』と『アルファヴィル』と同い年だと気づいた「ゴダール、わがアンナ・カリーナ時代/山田宏一」

わずか2ヶ月ほどで取られた2作の映画『気狂いピエロ』と『アルファヴィル』が撮影されたのは、ぼくの生まれた年だと気づいた。 筆者の映画への愛情が伝わってくる評論集。『アルファヴィル』とボルヘスのつながりなど、新しい発見もあった。 映画の写真はほ…

星の国から孫ふたり

自閉症の啓発映画、ドラマというより心理教育的な内容です。 自閉症って何?みたいな感じの方にはいいのではないでしょうか。 自閉症の子どもを持つ親の方がみたら、こんな甘いもんじゃないとか思うかもしれませんが、まあ俳優さんを使った再現ドラマなので限…

虚構の天才の早すぎる死「職業 寺山修司―虚構に生きた天才の伝説」

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映画『精神』の舞台裏 「精神病とモザイク タブーの世界にカメラを向ける/想田和弘」

映画『精神』の監督による舞台裏。一緒に撮影していた奥さんが撮影を続けることで精神的に不安定になって、映画に登場する精神科医の山本先生の診察を受けることになった。想田監督は当然のように撮影しようとするけど、奥さんが拒否。これが監督というもの…

ドキュメンタリ映画「精神」

近くの映画館で精神科クリニック「こらーる岡山」のドキュメンタリー「精神」をやっていたので見てきました。精神科臨床の懐かしい感じを思い出しましたが、重いですね、やっぱり。

Intra-Psychic から Interpersonal へ;リ・オーサリングという作業

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」を見てきましたよ。 正直言うと、「序」もDVD借りただけでちゃんと見てないのです。何となく見る気がしなかったわけですが、今敢えて言語化してみればもう一度あの内的対象関係の孤独な世界と…

聖処女

主演はジェニファー・ジョーンズ。この作品でアカデミー主演女優賞を受賞。50年間精神分析を受け、ついにはサイコセラピストとして働く。現在90歳。聖処女 スタジオ・クラシック・シリーズ [DVD]フランツ・ウェルフェル ジョージ・シートン 20世紀フォックス…