「サミュエル・ベケット ある伝記/ディアドリィ・ベア」

 基本的に読了本を掲載することにしていますが、900頁もあるのでメモ代わりに使います。

 
 戯曲「ゴドーを待ちながら」で有名なノーベル文学賞作家サミュエル・ベケットの伝記。精神医学、精神分析的にはジェームズ・ジョイス統合失調症の娘ルチアに惚れられたとか、ウィルフレド・ビオンとのタヴィストックでの治療などが注目ポイントです。



 彼は後にグループ心理学の権威となるが、当時はまだ、ベケットの治療に当たって、医者・患者一対一の関係を実践した。 p.220
 ビオンがグループやっていたのは初期の頃だけだったはずで、この記述は不正確。


 精神分析関係の翻訳はちょっと残念で、Schizoid が「分裂症」になっちゃってますね。

サミュエル・ベケット―ある伝記
サミュエル・ベケット―ある伝記Deirdre Bair

書肆半日閑 2009-04
売り上げランキング : 781981

Amazonで詳しく見る
by G-Tools