2013-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「ぼおるぺん古事記 (一)天の巻」/「妖怪絵巻」/「おとうさんですよ」/「ねむいねむいねずみともりのおばけ」/「まじょのかんづめ」

ぼおるぺん古事記 (一)天の巻/こうの史代 ぼおるぺんで古事記を丁寧にマンガ化。神様をいちいち描いていくの大変だったでしょうね。ぼおるぺん古事記 (一)天の巻こうの 史代 平凡社 2012-05-27売り上げランキング : Amazonで詳しく見るby G-Tools 妖怪絵巻…

「天使の食べ物を求めて」/「史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち」/「COM 40年目の終刊号」

天使の食べものを求めて/Ginette RAIMBAULT Caroline ELIACHEFF 向井 雅明 オーストリア后妃エリザベート、オイディプスの娘、アンティゴネー、思想家シモーヌ・ヴェーユ、聖女カタリナを拒食症事例としてラカン派の視点から分析。 結局、バッド・マザーセ…

「セックス・ヘルパーの尋常ならざる情熱」/「村上もとかと読む坂口安吾」/「いとしのロベルタ」/「ぶたのたね」/「ねむいねむいねずみ」/「ねむいねむいねずみのクリスマス」/「ねむいねむいねずみのあまやどり」/「やまからきたぺんぎん」/「縄文時代の人びと」/「だっこだっこねえだっこ」/「催眠セラピー体験しました!」

セックス・ヘルパーの尋常ならざる情熱/坂爪真吾 ニッポンの性と生を変える!東京大学文学部在学中に、上野千鶴子ゼミに所属した著者・坂爪真吾氏は、新宿・歌舞伎町などで性風俗産業に関わる人々を取材。関わった人すべてを不幸にする風俗業界の惨状と問題…

アンタたち治るわよ! ゲイ精神科医が心の病をぶったぎり

アンタたち治るわよ! ゲイ精神科医が心の病をぶったぎり/Tomy はじめ ゲイの精神科医 Tomy がパートナーのジョセフィーヌと精神疾患についてやさしく解説するコミックエッセイ。とりあげられているのは不眠症、うつ病、境界性パーソナリティ障害、躁うつ病…

ぼくのスクラップ・スクリーン

ぼくのスクラップ・スクリーン/佐々木マキ 佐々木マキのエッセイ集。村上春樹とは神戸っていう共通点があるんだね。ぼくのスクラップ・スクリーン佐々木 マキ 筑摩書房 1989-10売り上げランキング : 1126187Amazonで詳しく見るby G-Tools 2013年08月26日の…

スカル・ブレーカ

スカル・ブレーカ/森博嗣 本の装丁が最高ですね。シリーズものを並べて見てみると、物語の内容にもシンクロしている。速筆の森先生だから、装丁の過程にも余裕がありそうです。 中味の方にも謙虚ながらも無敵だったゼンに転機が。なんだ「空手バカ一代」を…

変なお茶会

変なお茶会/佐々木マキ いちねんにいちどおこなわれるへんなおちゃかい。変なお茶会佐々木 マキ 絵本館 2000売り上げランキング : 147952Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 ムッシュ・ムニエルをごしょうかいします うみべのまち 佐々木マキのマンガ196…

帰れないヨッパライたちへ―生きるための深層心理学

帰れないヨッパライたちへ―生きるための深層心理学/きたやまおさむ 表と裏、三角関係、自己愛、嫉妬あたりをキーワードにきたやま先生の体験談を含めた精神分析的なものみかたや日本の社会論など。「帰ってきたヨッパライ」のせいか、講演の際に水をよく飲…

「マンガで学ぶ生命倫理: わたしたちに課せられた「いのち」の宿題」/「佐々木マキ見本帖」

マンガで学ぶ生命倫理: わたしたちに課せられた「いのち」の宿題 テーマがテーマだけに学習マンガ史上最大の鬱展開ではないでしょうか。マンガで学ぶ生命倫理: わたしたちに課せられた「いのち」の宿題児玉 聡 なつたか 化学同人 2013-02-10売り上げランキン…

「ペコロスの母に会いに行く」/「モガ・オン・パレード――小野佐世男とその時代」

ペコロスの母に会いに行く/岡野雄一 アルコール依存症でありすでに亡くなった父親。そして認知症となって施設に入所した母親と息子の悲しくもおかしなやりとり。 年を取ると生者と死者の区別は曖昧になっていくんだろうね。 長崎で被ばくしたお母さんの苦労…

はいいろひめさまかぞえうた

はいいろひめさまかぞえうた はいいろひめさまかぞえうた佐々木 マキ 絵本館 1993-10売り上げランキング : 561320Amazonで詳しく見るby G-Tools 2013年08月20日のつぶやき window.twttr = (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0]…

PIL

PIL/ヤマザキマリ ダメ爺さんとロンドンに憧れるパンク少女のお話。タイトルはほんとに Public Image Ltd. のことだった。PIL (オフィスユーコミックス)ヤマザキ マリ 集英社クリエイティブ 2011-08-19売り上げランキング : Amazonで詳しく見るby G-Tools関…

ニートの歩き方 ――お金がなくても楽しく暮らすためのインターネット活用法

ニートの歩き方 ――お金がなくても楽しく暮らすためのインターネット活用法 twitter も昔は狭い世界で見渡すと全景がみえるような感じがあった。この本を書いている「圧縮新聞」などのウェブサービスを作成した pha さん(音楽の趣味は一部合いますね)や、ち…

岡本太郎の遊ぶ心

岡本太郎の遊ぶ心/岡本太郎 何よりも先ず岡本太郎の生涯自体がアートという感じ。46歳からスキーを始めて、何度転んで骨折しようが猛スピードで斜面を駆け下りるなんてね。岡本太郎の遊ぶ心 (The New Fifties)岡本 敏子 講談社 2005-03-24売り上げランキン…

「ママは躁うつ病 んでもって娘は統合失調症デス」/「アーサー・ラッカム」/「私説 ミジンコ大全」

ママは躁うつ病 んでもって娘は統合失調症デス/文月ふう 山国英彦 躁うつ病の当事者の女性(ご主人とは離婚、二児、姉妹の母親。お姉さんが統合失調症)の発症から現在までを描くエッセイマンガ。ペン入れ2ヶ月半休まずやって、3ヶ月寝込んだとか書いてある…

「変身ものがたり」/「涼子さんの言うことには」

変身ものがたり/渡辺ペコ 巻末で川上広美と対談しているけれど、素材の選び方と物語の淡さが確かに川上広美と共通だね。変身ものがたり (秋田レディースコミックスデラックス)渡辺 ペコ 秋田書店 2008-04-28売り上げランキング : Amazonで詳しく見るby G-To…

涅槃境

涅槃境/横尾忠則 ブッダの涅槃図のポーズをしている置物、絵画をただただ集めた写真集。写真自体はすぐに飽きるけれど、このあくなきコレクター魂の横尾氏という人間に感銘を受ける。涅槃境横尾 忠則 新潮社 1998-12売り上げランキング : 648199Amazonで詳…

母さんがどんなに僕を嫌いでも

母さんがどんなに僕を嫌いでも/歌川たいじ ゲイである著者が母からの虐待、施設入所、両親の離婚、そして母親との若いまでを描く自伝的エッセイマンガ。母さんがどんなに僕を嫌いでも歌川たいじ エンターブレイン 2013-02-28売り上げランキング : 3519Amazo…

「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」/「San Francisco in the Sixties」

志乃ちゃんは自分の名前が言えない/押見修造 「惡の華」の押見修造さんの本だという予断もあって、鈍いことに読んでみるまでこれが吃音を扱ったマンガだということに気づきませんでした。吃音の特徴、苦しさ、周囲の見方が嫌にリアルに書かれていると思いな…

「カッパ・ブックスの時代」/「毒を売る女」

カッパ・ブックスの時代/新海均 「頭の体操」は結構読んだし、現在大量に出版される新書のプロトタイプとしてカッパ・ブックスの果たした役割は大きいね。だけどいつのまにか、カッパ・ブックスはなくなって光文社新書に一本化されてたんだね。 講談社の弱…

「挿絵画家アーサー・ラッカムの世界2」/「日のあたる白い壁」/「悦楽の園」を追われて―ヒエロニムス・ボス

挿絵画家アーサー・ラッカムの世界2 赤ずきんも白雪姫もどこかなまめかしくていいね。ピンク・フロイドのファースト・アルバムのタイトル「夜明けの口笛吹き」の出典になっているケネス・グレアムの「楽しい川べ」の挿絵もやっていたんだね。挿絵画家アーサ…

「美しすぎる少女の乳房はなぜ大理石でできていないのか」/「会田誠作品集 天才でごめんなさい」/「たまさか人形堂それから」/「百怪、我ガ腸(ハラワタ)ニ入ル―竹中英太郎作品譜」/「挿絵画家アーサー・ラッカムの世界」/「マンガ線形代数入門」

美しすぎる少女の乳房はなぜ大理石でできていないのか/会田誠 現代アートの会田誠の雑文集。本自体に赤いペンで落書きが書かれているという装丁でいっしゅんぎょっとします。会田誠らしいぐだぐだの文章ですが、ホームレス排斥に与する美術系の専門学校への…

「ディグニティセラピー(献本)」/「イラスト版 やさしく学べるメンタルトレーニング 入門者用」/「ディグニティセラピー(献本)」/「iPad仕事術」

ディグニティセラピー: 最後の言葉,最後の日々/H.M.チョチノフ 小森康永 奥野光 献本いただきました。ありがとうございます。ようやく大学もテストが終わり夏休みに入ったのでがんばって読もうと思います。 本書はディグニティセラピー創始者のチョチノフ自…

「うつ病から生還(サバイバル)したオタ(ク)の物語」/「アルチンボルド」/「オキーフの家」/「深海生物ファイル」/「中国ポスター」

うつ病から生還(サバイバル)したオタ(ク)の物語/シバ・ショウゴ ハッチ三島 ブログの書籍化。タイトルで強調されるほどオタク要素は強くないですが、時折「電人ザボーガー」とか懐かしい言葉が、闘病と周囲とのいざこざの間に挟まる感じです。うつ病から生…

「呪われた画家たち」/「アンソール」/「先生、大型野獣がキャンパスに侵入しました!」/「プラド美術館」/「いなばのタイカレー缶レシピ」

呪われた画家たち―エル・グレコ、カラヴァッジョからロートレック、モディリアーニまで 自死、アルコール依存、殺人、精神疾患など人生の暗部に惹かれた画家たちとその作品。取り上げられた作家はエル・グレコ、ゴッホ、カラヴァッジョ、ハルス、ユトリロ、…

「女のイマージュ 図像が語る女の歴史」/「ティッピ―アフリカに育まれた少女」

女のイマージュ 図像が語る女の歴史/ジョルジュ デュビィ 表紙は妖艶なクリムト?のカヴァーのようですが、残念ながら図書館の本にはついていませんでした。 大母、聖母マリアからシュールレアリスムの女たちまで。ラカンの鏡像段階のこととかもちらっと出…

「時間ループ物語論」/「絵本画家 天才たちの競作集」/「少女たちの昭和」/「神よ、エチオピアよ」/「ナショナルジオグラフィックの絶滅危惧種写真集」

時間ループ物語論/浅羽通明 「魔法少女まどか★マギカ」や「凉宮ハルヒ」シリーズなどのアニメ作品でブームを迎えた「時間ループ物語」について、古典から最近のものまで詳細に分析。これを読んでいたので筒井康隆「ビアンカ・オーバースタディ」のラストの…

「ティッピ野生のことば」/「ビアンカ・オーバースタディ」/「水中の擬態」/「ネイチャー・コールズ」

ティッピ野生のことば/ティッピ ドゥグレ アラン ドゥグレ Tippi Degr´e 写真家であるフランス人の両親の元にナミビアで生まれ、幼い頃から野生動物と交流してきた女の子ティッピの写真集。この巨大なカエルを抱きかかえている写真はネットで見た覚えがあり…

「恋する画廊」/「「やりがいのある仕事」という幻想」/「日本トンデモ人物伝」

恋する画廊/倉本四郎 エウローペー、パーシパエー、ダナエー、キルケー、ヴィヴィアン、アンドロメダー、スザンナ、ウェヌス、プロクリス、レーダー、プシュケー、セイレーン、スピンクスなど西欧絵画で描き継がれてきた女たちを中心に図像の読みと蘊蓄。蘊…

まんが 哲学入門――生きるって何だろう?

まんが 哲学入門――生きるって何だろう? /森岡正博 寺田にゃんこふ 生と死を巡るアポリア、時間という現象、「私」という存在について問うまんが哲学入門。びっくりしたのはマンガ家の方はペン入れしただけでマンガ自体は森岡先生が描いているということ。巻…