心理療法

「子どものこころが傷つくとき―心理療法の現場から/網谷由香利」

筆者はユング派の故・織田尚生先生のお弟子さんで、ご自身もユング派のようです。 カバーのあおりに「サイコセラピストとして、その驚異的力量が注目されています」とありました。うらやましいですね。ぼくも驚異的力量で注目されてみたいです。 版元は第三…

「失敗から学ぶ心理臨床/丹治光浩 編」

丹治先生とは元同僚だったこともあってわりとぼくの周辺にいる方も書いてますね。 やっぱり失敗を通じて学ぶという姿勢は大切だと思います。 二部構成で一部は失敗に関するショートエッセイ、二部は実際の事例が書かれているのですが、最初からエッセイが並…

人生訓みたいな感じ 「ビクトール・フランクルの22の言葉 生きる意味/諸富祥彦」

生きる意味諸富 祥彦 ベストセラーズ 2010-05-21売り上げランキング : 113052Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 はじめてのカウンセリング入門(下)―ほんものの傾聴を学ぶ 人生に意味はあるか (講談社現代新書) はじめてのカウンセリング入門(上)―カ…

「統合的心理援助への道―真の統合のための六つの対話/村瀬嘉代子 編」

村瀬嘉代子先生と田中康雄,村山正治,中井久夫,滝川一廣,青木省三,新保幸洋(敬称略)6名の臨床家の対談集。中井先生のお話とかはだいたいどっかほかのところで読んだことでしたけど、収穫は田中先生の病院までのバスに一緒に乗るとか、生活に結びついた柔軟な…

とても常識には思えません 「心理療法の常識―心理療法士の実践マニュアル/定塚甫 定塚江美子」

久しぶりに凄いものを読みました。 ダメなセラピストの実例集みたいな感じ。しかも、セラピストの生育歴などを実話らしく記述しています。 クライアントがどういっても「そうですか」しかいわないセラピスト。2年の経験を誇り同じクリニックの主治医の悪口で…

「癒しの森―心理療法と宗教」

實川先生が書いているのでチェックのため読みましたが、平井孝男先生の仏教的心理療法、今は亡き井上亮先生のイニシエーション論、精神科医塚崎直樹先生の「行」と心理療法、黒木賢一先生のトランスパーソナル論となかなか役者がそろっていますね。 實川先生…

「まずい面接―マスター・セラピストたちが語る最悪のケース/ジェフリー・A・コトラー 編」

マスター・セラピストに最悪の失敗事例に関して語ってもらうというインタビュー集。 現実療法のウィリアム・グラッサーとか、短期療法のスコット・ミラーとか結構邦訳が出いてるような有名どころのセラピストがインタビューに応じています。 笑える(笑えない…