分析

現代フロイト読本2/北山修 松木邦裕 藤山直樹 福本修 編著

小林和先生の事例をあげての考察が新鮮だった。 現代フロイト読本 2北山 修 松木 邦裕 藤山 直樹 みすず書房 2008-07-16売り上げランキング : 16939Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 現代フロイト読本 1 摂食障害というこころ―創られた悲劇/築かれた閉…

解離性障害の治療技法/細澤仁

解離性障害の治療技法細澤 仁みすず書房 2008-07-24売り上げランキング : 31271Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 DSM-V研究行動計画 精神分析的人格理論の基礎―心理療法を始める前に 解離性障害―「うしろに誰かいる」の精神病理 (ちくま新書) 愛着理論…

高校生のための精神分析入門/清田友則

著者が解説で自著は評価が割れると書いてあったけど、ほんとにアマゾンのレビューは★と★★★★★になってたのでおかしかった。 ★になってしまうのはタイトルの付け方が中身と反対だから何だけど、まあラカン系なので中身はすり替えとかないといけないのでしょう…

タッチメント障害とその治療―理論から実践へ/カール・ハインツ・ブリッシュ

従来、「愛着」と訳されていたアタッチメントに問題を持つクライアントに対するサイコセラピーを包括的に扱った書籍。別の本で訳者の遠藤先生が指摘されているように日本語の「愛着」が何か対象に対するプラスの情緒的つながりを連想させるのに対して、実は …

フロイト 視野の暗点

症例フロイト まあフロイトに関してはこれだけいろいろ書かれたらもうネタ切れになるかと思いつつ、いろいろ新しい過去は再構成できるものですね。フロイトの個人史の中ではユダヤ教的な強い家父長として描かれる父ヤーコプは実際は事業に失敗した無力な父親…

対象関係論の実践/祖父江典人

今年度は松木邦裕先生の「精神病の精神分析的アプローチ」と「摂食障害というこころ」が出版され、松木先生を師と仰ぐ祖父江先生がこの本を、細澤仁先生が「解離性障害の治療技法」を出されるなど、日本的クライン論がどんどん浸透した年でもありますね。 本…

現代フロイト読本1/北山修 松木邦裕 藤山直樹

現代フロイト読本 1北山 修 松木 邦裕 藤山 直樹 みすず書房 2008-05-10売り上げランキング : 228262Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 現代フロイト読本 2 摂食障害というこころ―創られた悲劇/築かれた閉塞 精神分析への最後の貢献―フェレンツィ後期著…

治療的柔構造―心理療法の諸理論と実践との架け橋/岡野憲一郎

そうなんだよね。心理職が精神科医との差異化ばかり気にして成長モデルばかり強調するから、診断とか服薬に関しての知識が薄くて精神科領域で使いものにならない心理職が多くなってしまってる。くだらない昔の対立構造をひきずるのをやめて、どういうことが…

精神病の精神分析的アプローチ―その実際と今日的意義/松木邦裕 東中園聡

統合失調症の患者さんへの精神分析的なアプローチ。時代遅れといわれるかもしれないけれど、いわゆる精神病圏の患者さんたちに対しても精神療法的アプローチが有効であるということは、ぼくも精神病院勤務時代の経験からも実感しているところ。でもちょっと…

フロイトのイタリア―旅・芸術・精神分析/岡田恩司

精神分析の創始者、フロイトについてはもはやあらゆるパースペクティブから書かれ尽くしたという感もあるのですが、この本は「イタリア」という視点からフロイトを見直すというまだこんな視点があったかというちょっとした驚きを与えてくれる本です。 「日常…

関係精神分析の視座―分析過程における希望と怖れ/S.A.ミッチェル

翻訳はやや硬い表現が多く、誤訳というわけではないが全体的に意味がぼやけてしまっているような気がする。ミッチェルは英語で読むと明解という印象なんだけど。ほんとは内容についてもう少しつっこんで書きたいけど、何か頭に入ってこなかった。 細かい固有…

セラピストと患者のための実践的精神分析入門/オーウェン・レニック

考えてみると精神分析というの難儀な療法だよね。実践的精神分析っていう言葉をレニックは伝統的な臨床的精神分析と対置するように使っているけれど、それでは何が実践的かというと、自己開示をするとかセラピストの都合でセッションをキャンセルするのに理…

夢見の拓くところ

Twitter でボルヘス引用してたら、オグデンの新刊ではボルヘスが取り上げられてるらしい。amazon にはまだ出てないけど、岩崎学術出版社のサイトに出てた。 訳者は東大で同期の大矢君ですね。オグデン2冊目。ぼくも翻訳頑張ろうっと・・・ http://www.iwasak…

マリアン・トルピン

コフート派の精神分析家マリアン・トルピンが亡くなられたようです。 http://internationalpsychoanalysis.net/2008/06/27/dr-marian-tolpin-1925-2008/

現場からの治療論という物語/神田橋條治

【購入数】☆☆★ 目 次 一章 いのちの物語 いのちの性質/からだの世界/他 二章 病「病」の登場/病因―いのちを妨げるもの/病態・症状・所見・検査値 三章 ファントム界 実体化/デジタル化/二次的音声化/他 四章 病む側の視点からの治療 病む動物/因を除…

司法心理療法/Christopher Cordess & Murray Cox 編著

【購入数】★ 何となくアメリカの本かと思っていましたが、読んでみるとイギリスの精神分析系の方も多く執筆されているので驚きました。「ビオン臨床入門」のNeville Symington も執筆しています。またフークスの集団分析やサイコドラマへの言及もあり思わぬ…

アナイス・ニンの少女時代/矢川澄子

先日自死を選んだ、渋澤龍彦の前妻にして詩人の遺稿。ヘンリー・ミラーの愛人であり、精神分析家オットー・ランクとの関係で精神分析との関わりも深い作家、舞踏家のアナイス・ニンに関するエッセイ。アナイスによる掌編ポルノグラフィを含む。アナイス・ニ…