Lacan

ラカンはこう読め!/スラヴォイ・ジジェク

実はジジェクを読むのは初めて。「こう読め!」なんていっておいて、絶対こうは読めないところがラカン的。ラカンはこう読め!スラヴォイ・ジジェク 鈴木 晶 紀伊國屋書店 2008-01-30売り上げランキング : 1541Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 ひとりで…

スラヴォイ・ジジェク/トニー・マイヤーズ

まあ、まずは原本をよめっていうことはわかった。スラヴォイ・ジジェク (シリーズ現代思想ガイドブック)トニー マイヤーズ Tony Myers 村山 敏勝 青土社 2005-12売り上げランキング : 177806Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 ジュディス・バトラー (シ…

ラカンで読む寺山修司の世界/野島直子

上京したときにはすでに寺山修司は死んでいて、天井桟敷も解散していた。無邪気に寺山修司が好きとはいえないんだけど、それでも渋谷でみた映画の回顧展にはインパクトを受けた。上映途中で登場人物が突然場内の人々に語りかけ始め、電気がついて、映画の夢…

精神分析の抵抗―フロイト、ラカン、フーコー/ジャック・デリダ

精神分析と題がついてても、こりゃ全然別の世界かな・・・精神分析の抵抗―フロイト、ラカン、フーコージャック・デリダ 鵜飼 哲 青土社 2007-05売り上げランキング : 61366Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 精神分析と現実界―フロイト/ラカンの根本問題…

フロイトへの回帰 ラカン入門/フィリップ・ジュリアン

le reel, l'imaginair, le symbolique がそれぞれレエル、イマイジネール、サンボリックと訳されている。現実界/想像界/象徴界よりはかえってこっちのほうがいいかもしれない。 マリエンバードの国際精神分析学会で鏡像段階に関する発表を行った後、(確か…

翻訳としての人間/石澤誠一

なぜかボブ・ディランから始まるラカン論。自分だけがラカンがわかっている、まわりの莫迦どもはラカンがわかってない・・・っていつものラカン感染かと思って辟易しつつ読みましたが、ところどころどころはっとするところもあり。 例えば、「オィディプス王…

精神分析すること 無意識の秩序と文字の実践についての試論/セルジュ・ルクレール

精神分析すること―無意識の秩序と文字の実践についての試論セルジュ ルクレール Serge Leclaire 向井 雅明 誠信書房 2006-09売り上げランキング : 114691Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 ジャック・ラカン対象関係〈下〉 ジャック・ラカン対象関係(上)…

生き延びるためのラカン/斎藤環

ウェブ上に連載されてたものがようやくまとまりました。これを読んで生き延びられるかは???だけど、語りかけ口調で読みやすいのは確か。ラカンをネタにしたポップ評論というところ?生き延びるためのラカン斎藤 環 バジリコ 2006-11売り上げランキング : …

ラカン関連映像・音声

「テレヴィジオン」完全版映像、セミネールの録音など。 http://www.ubu.com/sound/lacan.html

精神分析/十川幸司

出版社/著者からの内容紹介 今日の精神分析の危機とは,なにを意味するのか.精神分析の停滞の原因はどこにあるのか.「思考の経験としての精神分析」という視座から,精神分析を再開するための新たな理論的根拠を提示し,相互に深く絡みあっている臨床的な…

クライン−ラカン ダイアローグ/バゴーイン&サリヴァン 編

内容(「MARC」データベースより) クライン派の分析家とラカン派の分析家とのあいだで行われた、一連のディスカッションの内容をまとめた講義集。フロイトの主要テーマを巡って真剣な対話を交わし、精神分析の独自性を語りつくす。 目次 ■児童分析 1 クラ…

出生の秘密/三浦雅士

【購入数】★ 出版社 / 著者からの内容紹介 漱石研究の新解釈 衝撃作『青春の終焉』に続く新たな地平精神分析、現代思想から漱石、丸谷文学までを貫く“秘密”を論じて、読む快感の小説論!目次 出生の秘密 起源の誘惑 無意識の魔 子供の懐疑 少年の妄想 記号…

精神分析と社会学 二項対立と無限の理論/竹中均

内容(「MARC」データベースより) 社会学と精神分析という、一見水と油の関係にある分野を取り上げ、それぞれに現れる「二項対立」と「無限」に関するロジックを手がかりに、新たな理論的地平を拓く試み。「個人」と「社会」とのあいだの架橋は可能か? フロ…

生の欲動/作田啓一

フロイト、ラカン、レヴィナスなどを引きつつ、神戸児童連続殺傷事件、いじめ、フェリーニの「道」などの分析を行っています。 老人に対する通り魔殺人を創造的なファルスを失った自己像(去勢された自己像)を投影とか書いてあるのを読むとなんだかげんなり。…

構造論的精神病理学/加藤敏

構造論的精神病理学―ハイデガーからラカンへ加藤 敏 弘文堂 1995-05売り上げランキング : 409,417Amazonで詳しく見るby G-Tools

ラカンとポストフェミニズム/エリザベス・ライト

p.39 ジョン・リヴィエール → ジョーン・リヴィエール Joan なので「ジョン」という表記はそう悪くないけれど、John との差異化をはかるために「ジョーン」が良いでしょう。女性ということも判るし。 p.59 Rene Magritte 危険な関係 ラカンとポストフェミニ…

村上春樹論/小林正明

1997年に青山学院女子短期大学学芸懇話会から出ていたもののリイシュー。原題は「村上春樹論 −フロイト◇ラカンを基軸にして−」。すごく古典的な精神分析的解釈。ラカンはほんの少し。「〜の身振り」で誰が言い出した言い回しなんだろう。読んでて凄く恥ずか…

ラカン対ラカン/向井雅明

昔から不思議に思っていたのはラカン派の人々が「ほんとうの」フロイト理解がなされていない、みたいにいうこと。ラカン的に考えたらそんなところには何もないと考えるのが筋じゃないの? ルイ・ボルグの胎児学 p.23 フェニシェル → フェニヘル 刺し縫いボタ…

A Clinical Introduction to Lacanian Psychoanalysis / Bruce Fink

なぜ多くの「正統的」ラカニアンは、個別の事例を解釈せずに、えんえんとラカン理論の精読と注釈に腐心し続けているのか。 http://www.kojinkaratani.com/criticalspace/old/special/archive.html 斎藤先生のお言葉、もっともだね>ぽっきさん。表題の書籍は…

無意識の病理学 クラインとラカン/新宮一成

裂かれたる四肢(タウスク) 内側からの破壊(クライン) 寸断された身体(ラカン) アファニシス(アーネスト・ジョーンズ) 消失無意識の病理学―クラインとラカン新宮 一成 金剛出版 1989-10売り上げランキング : 211,486Amazonで詳しく見るby G-Tools

ラカン派社会学入門/樫村愛子

なぜかamazonのデータベースにはヒットせず。「入門」という名前が実体と乖離しているのはラカン的。樫村さんは小笠原晋也の分析を受けていたんだね・・・ Maturana オートポイエーシス・システム 自律性、個体性、境界の自己決定性、入力も出力もない p4*[b…

ジャック・ラカンの書/小笠原晋也

後に婚約者殺人の罪を負うことになるラカン派精神分析家の著作。そういうことをおいといて読むと、「現実界」、「想像界」、「象徴界」を、「実」、「想」、「徴」、「エス」を「何か」、「signifiant」が「しるしざすもの」、l'Autre」を「他」、「discours…

ジャック・ラカン伝/エリザベト・ルディネスコ

この間書いた精神分析事典のエリザベト・ルディネスコによる大部なラカン伝。フランスの精神分析や力動的精神医学に関していろいろ興味深い事実が満載です。ラカンがバタイユの奥さんと結婚したのは有名ですが、それ以前の女性関係も未亡人とか、友人の妻、…

現代思想冒険者たちSelect 鏡像段階 ラカン/福原泰平

現代思想冒険者たちSelect 鏡像段階 ラカン福原 泰平 講談社 2005-04-13売り上げランキング : 89,332Amazonで詳しく見るby G-Tools関連商品 現代思想冒険者たちSelect アレント 公共性の復権 ラカン 哲学空間のエクソダス 知の教科書 フロイト=ラカン 斜めか…

ラカンの仕事/Bice Benvenuto ロジャー・ケネディ

原題は"The Works of Jacques Lacan" workが複数だから「仕事」というより「著作」と訳すべき。内容もラカンの主著作を解説している。版元の意向でこういうタイトルにすることもあるかもしれないが、解説でふれたほうがよいでしょう。 著者のひとり、ベンヴ…

悲劇の解読/鈴木瑞実

何だか十数年ぶりにラカンのわからなさに直面しています。著作は統合失調症というフィールドで中井久夫先生とラカンが出会ったというような感じかな。ラカンの現実界と背日臼、違ったゼビウスのバグを重ね合わせるところなんかは時代を感じますが。 ラカンの…

フロイトとラカン/ルイ・アルチュセール

1 フロイトとラカン 2 Dへの手紙 3 言説理論に関する三つのノート 4 転移と逆転移について―携帯用のちょっと不謹慎な言葉 5 トビリシ事件 6 「被分析者の名において…」 7 ジャック・ラカンとの往復書簡 マルクス主義哲学者アルチュセールの遺稿集全三巻のう…

攻撃と殺人の精神分析/片田珠美

連続殺人者の病跡学。著者はラカン派分析家ということなんだけど、実際に行っている解釈は古典的なフロイト解釈で、その内容も首をかしげたくなります。例えば ごく幼い年頃の子どもが性的な交渉を目撃すると、それを一種の虐待や征服として、サディズム的な…

「隙間」論/大森与利子

最新刊『「臨床心理学」という近代』で注目される著者ですが、とりあえず手に入るものを読んでみました。 同質切開と異質許容というテーマ、カウンセリングマインド批判、保健師から学ぶ姿勢など共感を覚える部分もありましたが、ラカン、対象関係理論を議論…

精神科臨床とは何か/内海健

【購入数】★★★★★★ 細胞、脳、ラカンから精神分析まで。東大の内海先生が数人の精神科医と臨床心理士を前に語りおろした精神科臨床講義です。精神科臨床とうたいながら、薬のことにはほとんどふれず、DSMに対しても辛辣な批判が加えられていて素敵です。「母…